水分を摂らせるということ

水分を摂る

急に暑くなり、みなさんいかがお過ごしですか?

熱中症対策として、水分を摂る、木陰で過ごす、活動時間を短縮するなどの対策を講じていると思いますが、年齢発達によっては、水分を摂ると言うことが困難な場合があります。

2,3歳くらいの年齢だと、「お茶飲んでね。」「水分摂ろうね。」と声がけするだけでは不十分です。

遊ぶのに夢中になって、飲まなかったり、「さっき飲んだ」と随分前に飲んだ記憶を話す場合もあります。

「水分摂ろうね。」という声掛けに加え、水分を摂っているか、ちゃんと飲んでいるかの確認が必要です。

だから、保育園の先生方は、一旦子どもたちを集めて、一斉に水分補給するよう設定するのです。

年齢によっては、水筒の蓋が開けられないということもあります。

集まってきたけど、お茶を飲まず、ぼーっとしてすでに脱水の一歩手前ということも。

すぐに冷やしたり、水分を摂らせたり、この時は「自分で飲もうね」ではなく、水筒の蓋を開けて、お茶を注いで手に取らせ、しっかり飲んでいることを確認しなければなりません。

一旦集めて、人数を確認し(人数点呼)、水分を摂るよう声がけし、個別対応で、飲んでいるかどうか確認し、蓋を開けたり、注いだりといったお手伝いをしなければなりません。

水分を摂らせるというのは、こういうことです。

「水分を摂ってね」と言って、結果、水分を摂っていないのであれば、水分補給をするよう指導していることにはなりません。

私たち指導者は、年齢発達によって、特に低年齢の子どもの場合は、年齢発達に応じた配慮、働きかけが求められます。

野外での活動が安全なのには訳があります。

むやみに、無計画、無配慮では、子どもたちの健康と安全は守れません。

この夏も、しっかりと水分を摂らせ、子どもたちの健全な成長に欠かせない、自然体験にしていきたいと思います。

滝山ネイチャークラブ

堀岡正昭

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