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子どもを守る距離

次の2枚の写真を比較して見て下さい。

どちらも望遠ズームのついていないカメラです。

どこに着目して見ていただくかと言うと、撮影者と子どもとの距離です。

撮影者=保育者と子どもとの距離が違うことに気づくはずです。

上の写真の位置では、何かあった時に子どもを守ることが出来ません。

下の写真の位置では、子どもが見ている物が見えるので、もしも万が一ムカデをつかもうとしていたら、「噛まれるからやめておこうね」と伝えることが出来ます。

保育の専門性とは

実は、この写真が撮れるということは専門性が高いということなのです。

子どもとの距離に着目。

子どもとの距離、半径2m。

この距離だから、子どもの危険を回避できるのです。

自然の中では危険な虫もいます。

この距離で子どもたちの関心に関心を持つ保育者は、ムカデをつかもうとする子に注意して安全を守ることが出来ます。

これ以上離れると、子どもが何に関心を示しているのか分かりません。

迫りくる危険にも気が付かず、噛まれてから大騒ぎするのです。

安全には理由があります。

安全管理だけではなく、子どものことをもっと理解したいと思うから、子どもの関心に関心を示すのです。

子どもたちは、自分たちが関心を持っている物、大事にしている物を同じように扱ってくれる人のことを信頼します。

この距離で、「うわー、すごいね」と共感してくれる保育者のことを信頼するのです。

子どもが落ちてから大騒ぎするのではなく、落ちる前にアクションを起こす。

落ちる2つ手前でモードを切り替えて集中する。

この子どもを守る1・2・3。

落ちる前のアクションとそのアクションを起こす前のモードの切り替え。

これが出来るだけで安全の質はぐっと高まります。

写真から見る子どもとの距離。

そこから読み取る保育の専門性。

安全の質、保育の質が高い園には理由があります。

八王子の自然遊びを広めます。

 

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