「そっちの方には行かないよ。」
いくら言っても、例え、監視していたとしても、子どもはそっちの深い所に行ってしまうのです。
そもそも、そんな危険な所に、子どもを連れていってはいけないのです。
川の危険と子どもの行動特性を理解するプロにどこに連れていってはいけないか、どんな所に連れていけばいいか、教わりましょう。
暑い夏ですから、水辺に子どもを連れていきましょう。
木陰で、水深も浅く、流れもあり、上流域で水がきれいなこと。
日野市の黒川清流公園はお勧めのスポットの一つです。
八王子市の夕やけ小やけふれあいの里も浅瀬で、水も綺麗でお勧めです。
もちろん自然の川なので、深い所や流れの速い所もありますので、親子で川遊びのスキルを学ぶ体験にしましょう。
水深別の危険も理解しておいてください。
ライフジャケットも普及してきましたが、大人でも腰の高さぐらいの水深でうつぶせになってパニックになると溺れます。
幼児では、流れがなくても、腰の高さから胸の高さぐらいの水深が一番危ないように思います。
あわててパニックになると目の前で溺れます。
見ていないと数十秒で最悪の状況となります。
流れがなくても、ライフジャケットを着ていても、目を離すとすぐそばで事故となります。
ライフジャケットは万能ではありません。
目を離すと子どもは流され、流されなくても、うつぶせになると一人では起き上がれません。
「ライフジャケットを着けているから大丈夫」という半径2mで亡くなります。
周りを見ていない指導者が危ない理由です。
安全の質が高い指導者は、安全な活動場所を選びます。
安全の質が高い指導者は、必要な情報を的確に、分かりやすく、伝えます。
幼児においては、1回に3つ以上の注意を話す指導者は質が低いと自覚しましょう。
伝えたと言うことと、伝わったと言うことは別です。
子どもが理解していなければ、それは伝えたことにはなりません。
その上で、安全に子どもを見守る体制を作りましょう。
滝山ネイチャークラブ
自然遊びアドバイザー
堀岡正昭
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