よく、「子どもに自然体験をさせたいけど、何歳からやらせた方がいいですか?」という質問を受けることがあります。
私は、「自然体験をするのに、年齢は関係ない。0歳から、何ならお腹の中にいる時から」と思います。
もちろん、0歳の子を北アルプスに連れていきましょうと言っているのではありません。
その子の年齢に合った自然体験というのがあります。
それを知って、計画し、実践できるというのが専門性、技術というものですが、そこさえ押さえておけば何歳からという決まりはないと思います。
もしかしたら、自然体験というのは「なんとかアクテビティ」というのをやらせないといけないと思っているのかもしれません。
0歳さんの自然体験というのは、抱っこして外を散歩する、窓を開けて「気持ちいいね。風さんが入ってきたね。」こうした体験のことを言うのです。
だから、都市部であっても、園庭がなくても、自然体験というのは充分に可能なのです。

近くの公園に出かけてバッタを見つける。

側溝のグレーチングを見つけてそこを歩いてみるのもおもしろい。

お友だちと一緒に木の実を見つけてつまんでみる。
これで十分ではないでしょうか。
お金をかけて遠くに出かけなくても、身近な自然を楽しんでみる。
実は大人こそ、忘れかけた身近な自然を見つけることを楽しんでみてはいかがでしょうか。
子どもと同じ目線に立って、しゃがみこんでみると見えてくるものがあります。
子どもが見ているものを見てみましょう。
(静かに遊んでいると思って放置してはいけません。小さい子はしゃがんで静かにしていると思うと、何でも口に入れているということもあります。安全管理の上からも、子どもが見ている物を見るというのは大事なことです。)
大事なことは、スマホは置いて、子どもが見ている物を見てみるということ。
これは、子どもと信頼関係を築く上でも大切なことです。
人は、自分が関心を持っている物に関心を持ってくれる人のことを信頼します。
子どもと一緒に、「うわー、すごいね!」「きれいだね。」感動を共有してくれる人と過ごした記憶は一生忘れません。
さあ、子どもと一緒に外に出てみましょう。
