子どもの前に立って、事前に伝える


子どもの前に立って、事前に話す。

これをするだけで、事故や怪我が格段に減ります。

「危ない!」「落ちるよ!」「何やってんの!」

子どもの後ろから、子どもの行為の後にこの言葉が聞こえてきませんか?

事後に声をかけてももう遅い。

事前に声をかけましょう。

活動の前に、子どもが動き出す前に、子どもの前に立って、事前にセーフティートークを入れましょう。

「あの柵の向こうにはいかないようにしようね。」「押したら危ないから、押さないでね。」「後ろから詰めて座りましょう。」

子どもたちに分かりやすい言葉で、手短に、指示は3つ以内にまとめて話しましょう。

 

ここまで話してきて、実はこれは先生たちにも同じことが言えることがわかります。

「先生、子どもから目を離したら危ないよ!」「そんな所連れて行ったら子ども落ちるよ。」「なんで動かないの?」

 

「事前に言ってくれないと分かりません」

 

園長先生や主任の先生方も苦労されていることかと思いますが、事前に先生方にも伝えていく必要があると思います。

「子どもから目を離したら危ないので、活動中スマホの操作で目を離さないようにしてください。」

「あそこは危ないので、子どもが行ったら動いて傍に行ってください。」

「子どもは常に動くので、一か所に止まっていないで、子どもの動きに合わせて、子どもが大勢いる所、危険な所に行くようにしてください。」

 

これをその都度、伝えるだけでなく、システムとして、仕組化して、「うちの園はこういう風に動いてください。」というのを習慣になるまで徹底していくことで安全は作られます。

経験ある職員集団の園は、1人1人が自分で考え、自分で判断する、自律型組織として機能しますが、昨今はなかなかそれも難しいです。

1人1人の能力の向上も期待しながら、システムとして、組織として、安全を作る仕組みづくりを考えていきましょう。

主体的な保育は、仕事に主体的な先生方の営みから生まれる

 


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