保育をデザインする


ここ、陵南公園脇の南浅川は、浅瀬でストレートなので、幼児でも安心して遊ばせることが出来ます。

川遊び入門には打ってつけの場所と言えるでしょう

浅瀬であること、流れがゆるやかであることは、子どもを安全に水辺で遊ばせるための優先条件の1つです。

保育というのは実に難儀で、高度な技術を要します。

浅瀬で、流れがゆるやかならどこでも良いのかと言うとそうでもありません。

子どもたちの健康を守るためには、水質も気にしなければなりません。

昨今では熱中症対策として、木陰の有無や休憩場所の確保、川までのアクセスの問題も欠かせない問題です。

また、園や集合場所からの移動時間の問題、自然環境の危険のみならず、社会的な危険、周辺の治安の問題や地域性の問題、周囲の利用者の様子など、懸念事項、確認事項は多岐にわたります。

そのような様々な視点から先生方は、安全かどうか、子どもたちに合っているかどうか、自分たちが望む教育効果が期待できるかどうかを考えます。

これらを合わせて、保育デザイン、環境デザイン、体験をデザインすると言います。

従来の保育計画という言葉ではこの高度な専門性、技術を表すことは難しくなってきました。

場所を決めて、活動内容を決めるだけでは、子どもたちの予想外の行動や自然気象に対応することが困難です。

デザインという言葉で保育をイメージし、詳細に、具体的に保育者が事前に一度仮想体験しておくのです。

場所を見てくるだけではなく、そこで予想される子どもの行動や活動当日の具体的なイメージを想像することで、荷物の置き場所や子どもが移動する様子、子どもが遊ぶ姿や危険な行動などイメージして、それを具体的な計画に落とし込むのです。

そのためには、豊富なフィールド調査と活動実績、経験が必要です。

それを共有するエピソードを語る情熱が必要です。

私たちは、それらを合わせて多くの保育者に共有し、伝え、自然の中での安全で楽しい保育が広がることを期待しています。

子どもも笑顔で、保育者も満足、保護者も安心できる質の高い保育を目指していきましょう。

滝山ネイチャークラブ

自然遊びアドバイザー

堀岡正昭


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