森のようちえん(2017年11月5日)

発達に応じた個別の援助

私たちは子どもたち一人ひとりの発達に応じた援助をしていきたいと思っています。

具体的には、働きかけ方、子どもとの距離が違います。

子どもの意欲を大事にしたいと思っても、年長の子と年少の子では距離感が違います。

発達が早く、出来る子は、その子の権利を守りたいから、子どもの力を信じて距離を測るのです。

「子どもを信じる」とは聞こえはいいですが、判断を誤ると怪我につながります。

私たちは怪我を恐れて制限するのではなく、子どもの理解をより深めて、適切な距離感をつかみたいと思います。

子どもの遊びを保障します。

子どもがより良く育つに当たって、遊びが必要だというのは分かっていてもその遊ぶ機会と場が保障されているかと言ったら甚だ疑問です。

幼児期の遊びは、学びです。

私たちは子どもたちの遊びを大事にしたいと思います。

具体的には、時間で管理するよりも遊びの盛り上がりを尊重したプログラムを採用しています。

それが小学校就学以降の教科カリキュラムと幼児期の経験カリキュラムの違いです。

これは学校教育を否定するものではなく、対象が違うのです。

具体的にはたっぷり遊ぶ経験と、その遊びが保障されているといった実感が必要なのです。

多様な関わりから学ぶ

滝山ネイチャークラブの森のようちえんは、開設当初から徹底して異年齢の集団構成にこだわっています。

大きい子が小さい子の面倒を見て、小さい子は大きい子をモデルにする。

そうした関わりを超えて、「大きい子だから」とか「小さいから」ではなく、その子自身の理解を深めて、相手を尊重する態度を身につけて欲しいと思います。

そんな人に対する寛容な心を育てたいと思います。

これからの世界で活躍していくのは多様な考えを持った人と互いに尊重しあい、大いなる事業を成し得ていく力を持った人たちだと信じます。

 

滝山ネイチャークラブの森のようちえんは、自然体験に重点をおいていると思われるかもしれませんが、体験はあくまで手段なのです。

子どもたちがより良く育つ環境を考えたら、自然環境に行き着いただけであって、その環境で私たちがどう子どもに働きかけ、子どもたちが何を獲得するのかということが大事なのだと思います。

そんな子どもたちのより良き育ちのサポートとなりますよう益々専門性を高め、子どもたちとの信頼関係を深めていきたいと思います。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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