経験と専門性がある方なら分かります。
この炎天下で、子どもにそんなに活動させたら熱を出すということを。
最初は動きが緩慢になり、そのうち座り込んだり、倒れたりすること。
嘔吐したりしたらかなり危険です。
そうなる前に、すぐに冷やして、少しずつ水分を摂らせたり、同時に救急車を要請しましょう。
幼児の発達を理解したら、活動場所や活動内容、活動時間には配慮が必要です。
そのインスタで映える場所、日影や木陰はありますか。
あれも経験させたい、これも経験させたいと、活動内容を詰めすぎてはいませんか。
「もっと遊びたい」という声を真に受けて、子どもの体力の限界を超えて活動させていませんか。
プロとは、子どもにとって魅力的な場所を選定し、対象に合った活動内容を計画し、実際の子どもの体力、体調、心理に合わせて柔軟にプログラムを再構築できる人のことを言います。
この炎天下で、お弁当が入ったリュック、そんな日なたに置いて大丈夫ですか。
子どもたちのお弁当の衛生管理まで配慮するのがプロです。
食材に何が使われているかまでは分からない子どもたちのお弁当。
出来る限り木陰で、風通しのいい場所に置くよう指示しましょう。
また近くにネコやカラス、トンビなどに取られたり、いたずらされないような場所ですか。
野外の危険は動植物だけとは限りません。
フィールドに入ってきたその人は、安心できますか。
私たちは目の前の子どもはもちろん、周囲の状況にも気を配り、地域の方や利用者の方に挨拶をしましょうと徹底しています。
1つには地域交流。
地域の方や他の利用者の方と友好な関係を築き、子どもたちにとっても人とのかかわりを学ぶ絶好の機会です。
自分たちの活動を理解していただき、協力していただくためには欠かせない努力です。
2つ目には防犯対策です。
子どもに危害を加えたり、怖い思い、嫌な思いをさせる危険はないか。
不審者や犯罪者に対しては遠いうちに、早い段階からアプローチをかけて、観察し、見極めることも必要です。
「こんにちは」
こちらの1歩前へ出る態度で危険を感じたら、子どもたちを集め、速やかに避難誘導させることも必要です。
3つ目は遭難対策です。
山での遭難では、事前に挨拶をしておくことで、相手の記憶に残り、捜索の際に手がかりとなる情報を得られることがあります。
挨拶をし、緊急時の際で構わないので、協力してくれるぐらい友好な関係が築ければ、何かあった時に頼りになります。
子どもたちが危ないことをしていたり、怪我をしていたら声をかけてもらえることも期待できます。
もちろん、自分たちで管理、見守るのが前提ではありますが、「緊急時には親でも使え」と言われます。
スタッフには「災害時、緊急時には、近所でも、通りがかった人でも、保護者でも、『お願いします。力を貸してください。』と言って、人手を増やす、その場にある資源をすべて使ってでも、子どもの安全に努めること」と話しています。
出会った人、傍にいる大人はすべて、大きなチームであり、仲間であり、協力者です。
そうなるよう、コミュニケーション、表情、笑顔、態度、人柄を意識、訓練していくことがプロフェッショナルです。
安全を支える専門性があります。

