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幼児教育

子どもを自由に遊ばせるには

2018年10月27日 by 滝山ネイチャークラブ代表

自由に遊ぶってことは大事だなと思っても、そうするのって大変だと思うこともあるんじゃないでしょうか。

子どもを自由に遊ばせても、帰る頃になっても「もっと遊ぶー!」となって困った経験とか。

私たちは、子どもの遊びをよく観察して、遊びの盛り上がりを見極めているのです。

首都大学の浜谷先生は、遊びの盛り上がり曲線と言って、遊びの盛り上がりに応じて遊びを切り替えるとうまくいくと話します。

つまりは、遊びが盛り上がっている時に、時間だからと「ハイ、片づけてー」と言われたらどうでしょう。

大人だって「オイ、今が一番良い時だろう」となってすんなりとは切り替えられないものではないでしょうか。

現場の先生たちは、こういうことを平気でします。

すると、聞き分けのいい子どもたちは、「先生が片付けてと言ったから」とか「片付けの時間だから」という理由で手早く片づけて集まってくるかもしれません。

そのことについても、浜谷先生は、「すぐに切り替えられる子こそ、問題かもしれませんよ。その子は本当に遊びに集中出来ているのでしょうか。」と仰います。

私たちは、遊びこそ子どもにとって必要な学びの体験だと捉えます。

それを時間で区切って中断させることの意義は何だろうと考えます。

だから、私たちは、子どもたちの遊びの盛り上がりをよく見極めたいと思うのです。

遊びには必ずピークを迎え、飽きたり、盛り下がってくる時があるのです。

その時を見計らって、「じゃあお片付けしようか」とすると、「うん!」となるのです。

これは学習においても同じです。

集中して乗っている時に「ハイ、時間が来たからもうおしまい」となったらがっかりです。

教師は1時限を柔軟に運用して、学習の盛り上がりを見て授業時間をフレキシブルに運用できると良いと思います。

本来、幼児教育とはそういうカリキュラムのはずなのです。

時間割があって、その時間で教科を教える教科カリキュラムではないのです。

子どもたちに遊びという経験を基に大事なことを教えていく経験カリキュラムが基本なのです。

だから、「時間が来たからお片付け」というのは、幼児教育において相応しくないのです。

私たちは、子どもの遊びをよく観察して、遊びの状態を見極めています。

その遊びの状態に応じて働きかけて遊びを展開していく力を持っています。

それこそが保育の専門性です。

もしも、子どもを自由に遊ばせることに困ったら、ぜひ専門家を頼ってください。

私たちにお任せいただければ、子どもの自由と事故や怪我のない安全、そして高い教育効果を保障します。

滝山ネイチャークラブの森のようちえんで、子どもも、保護者も、保育者も、幸せで成長の子育てライフを共に謳歌してまいりましょう。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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カテゴリー: 代表コラム タグ: 切り替え, 幼児教育, 教育, 森のようちえん, 自由

保育者の専門性とは

2018年10月19日 by 滝山ネイチャークラブ代表

僕たちの専門性とは何かと考える。

確かに子どもの事や野外の事など多少は専門的な勉強はしてきた。

子どもとの関わり方など専門的な技術も多少は持っているつもりだ。

20年以上、子どもと関わる仕事に携わり、経験も積んできたつもりだ。

でもそれがあからさまに見える保育はだめだと思う。

なぜなら、森の中での活動は子どもたちが中心で、彼らが主体的に取り組む遊びでないと、その教育的効果は期待出来ないからだ。

僕たちが目立っちゃいけないのはそのためで、教育とは人格の完成を目指し、その目的達成のために尽くすことが専門職である我々の役割なのだ。

決して自己満足で携わってはいけない。

そうだけど、その専門性を発信して、共有していくことが、業界の質の向上、引いては、子どもたちの教育の向上につながると思えばこそ、明らかにしていかないといけないこともあると思う。

森のようちえんでは、自由な遊びを大事にしているので、大人の働きかけはあまり目立たないのだけれど、実は様々に働きかけていることが分かる。

 

それは、1つに環境に働きかけている。

「子どもの状態や遊びの様子を見て、環境を再構成していくこと」

2つ目は、子どもと遊びに働きかけている。

「遊びの状態や子どもの内面の変化を読み取り、適切に働きかけていくこと」

3つ目は安全を管理している。

「子どもの発達や個性を見極め、やりたい意欲を大事にしながら安全を保障すること」

 

子どもをよく見る専門性とは、子どもが問題行動を起こさないか監視することではなく、子どもと遊びを観察し、子どもの内面の変化に気づき、遊びの状態を見極めることです。

だから専門性が高い保育者は子どもを観察する態度や動作、子どもとの距離感が違います。

そして、子どもの状態や遊びの様子を見て、色々に環境を操作しているはずなのです。

物をどけたり入れたりしてみたり、さりげなく他の子の声を拾ったり、自ら人的環境となって様々に働きかけて環境を再構成しているはずなのです。

ずーっと環境をそのままにはしていないはずなのです。

なぜなら、子どもは刻一刻と変化するからです。

その変化する子どもに合わせて環境を再構成していく力、それが保育者の専門性です。

また、専門性の高い保育者は子どもに合わせて、環境に働きかけています。

特に遊びの盛り上がりを見計らって、子どもがスムーズに活動の切り替えが出来るように声をかけています。

遊びの状態を配慮することなく、時間だからとか、みんながそうしているからという理由で、子どもの行動を規制しようとするから切り替えが出来ないのです。

森のようちえんのように子どもたちが自由に活動していると、子どもたちの興味や遊び、盛り上がりも様々です。

僕が考える専門性とは、このいわば点でバラバラの状態の遊び空間をまるで大きな生き物のように全体で捉え、適切に一人ひとりに働きかけることで、個人が十分に自分を発揮しながらその集団を一つの目的に向かわせる船頭のような存在です。

子どもたちのありのままを受け止めながら、子どもたちのあるべき姿、向かうべき方向を自分たちで決め、行動していくことを応援することです。

「やりたい意欲を大事にしながら安全を保障する」

この一見相反する視点を高度に目指していくことこそが僕たちの考える専門性です。

果たしてその専門性が発揮できたか、もっといい方法があったのではないか。

明日はもっといい保育を目指そう。

その志向性こそが保育の質です。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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カテゴリー: 代表コラム タグ: 保育, 安全, 幼児教育, 教育

雨が悪いのではない。捉え方が悪いのだ。

2018年10月1日 by 滝山ネイチャークラブ代表

滝山ネイチャークラブの森のようちえんは、今でこそ雨でも雪でもへっちゃらで出かけますが、最初から出来た訳じゃないんです。

最初は「怖かった」のです。

(自分に出来るだろうか)

(怪我させたらどうしよう)

私を知る人なら「ほりちゃんでも、そう思うんだ。」と言うかも知れませんが、そんなものです。

でも、「やりたい」という思いと、「やらずにはいられない」性格、そして「本当に子どものことを思ったらやろう」という勇気が僕を突き動かしたのかもしれません。

多少の雨ならリスクではありません。またとない絶好の機会です。

「天候が悪いのではない。服装選びが間違っている。」というスウェーデンのことわざにもあるように、レインウェアとリュックカバーさえ用意していただければ、後は責任を持って子どもたちに雨の日の楽しさを体験させられます。

雨の日の体験ノウハウに留まらず、私たちは人生における物の見方、物事の捉え方を、体験を通して自ら学び、獲得して欲しいと思っているのです。

「物事は多面的である。」

「事実は一つ。解釈は無数。」

だとしたら、人生楽しまなくっちゃ!

人生は未知数だからおもしろい。

もちろん、不安もあるけれど、分かり切っていたらおもしろくない。

このワクワクドキドキが子どもの行動変容にもっとも必要な内発的動機付けとなるのです。

自然は危ないこともあるから、経験もさることながら、対象を理解するナレッジも必要です。

日々、研修・研鑽を深め、保護者の皆様に安心して預けていただけるよう精進したいと思います。

また、私たち自身も楽しむ心、遊び心、自分の中の弱い自分にまけない勇気を持って子どもたちと楽しんでいきたいと思います。

滝山ネイチャークラブ

森のようちえん

代表 堀岡 正昭

 

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カテゴリー: 代表コラム タグ: 体験, 価値観, 安全, 安全講習, 幼児教育, 思考, 教育, 森のようちえん, 自然
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堀岡正昭

「世界中の子どもたちにソトアソビを!」

教育で未来を創る滝山ネイチャークラブを設立し、野外で行う少人数の幼児教育「森のようちえん」と社会人向けの体験講座「ソトアソビスクール(森のカレッジ)」を主宰しています。

「傍の者を楽にする」働くとは本来、そのようなことではないでしょうか。傍の者が楽にならない働き方を見直し、自分自身もやりがいを感じ、成長と成功の人生を歩みたいと願います。

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