「一番安全なキャンプにしたかったら、子どもを預からないことだ。」
笑えない話ですが、これが現実にならないことを祈ります。
私たちは、どうやったら安全に活動できるかを考えます。
子どもを自然の中で、自由に遊ばせることを大事にし、その意義と効果を知っているから、また、そうしないことには、子どもは健全には育たないことを知っているから。
だから、外で遊ばせることを大前提に考えます。
雨でも、雪でも、どうやったら安全に活動できるかを考えます。
「雨が降ってるのに、活動して平気なんですか?」
「こんな日に外で活動して危なくないんですか?」
そう、何の知識も、装備も、技術も経験もなかったら、平気なことはありません。
それ相応の、計画と準備、そして予想外の変化に対応できる技術が必要なんです。
そして何より、「なんとしても子どもたちを安全に守るんだ。」という強い使命感と熱い情熱が必要なんです。
それがないなら、辞めた方がいい。
そうでないと、危険で仕方がないから。
不安に思う気持ちも分かるから、人は情報が不足していると不安感や恐怖に苛まれる。
だから私たちは、情報を出すことを厭わない。
必要な情報、安心してもらえるような発信をして、少しでも不安を取り除いてもらいたいと思います。
こう言っていても、子どもと云う存在がそもそも予想外の行動をする特性があります。
その特性に対応していくためにも、私たちは日々アップデートして、子どもと云う存在の行動特性を深めていくのです。
現場を守る専門家なら、まずは決めることです。
「何が何でも、この子たちを守るんだ。」
その上で、無謀な計画ではなく、どこにもない膨大な量のデータベースを武器に、自分自身に対する自信を高めていくことです。
「ぼくには出来る、わたしには出来る。」
そして最後に、綿密で緻密な計算によってデザインすること。
それは保育計画といった計画案では決してなく、明日の保育、現場を微細に至るまでイメージする力で、事前に一度体験しておくことです。
人間は3度体験することが出来る。
1度目は活動前のイメージトレーニングで、あたかも実際に体験したかのように感覚や感情までも体験することが可能となったら、あなたはすでに経験している。
2度目は、活動そのもので、活動中に子どもと一緒に、その場を共有することが出来る。
3度目は、振り返り、写真に言葉を添えて人に伝え、もう一度リプレイすることで追体験出来る。
1回の活動で3回経験するものだから、経験値が上がるに決まっている。
そうすれば、自身も技術も経験値も高まる。