関わり方

滝山ネイチャークラブの森のようちえんは、人や自然と関わる中で(遊びを通して)、関わり方(距離感)を学ぶ体験にして欲しいのです。
獲得して欲しいのは人や物、自然との関わり方。
当然、苦手な人もいよう。
嫌いな虫を好きになって触れということではなく、どのように付き合っていくのか、その付き合い方の練習をしてほしいのだと思います。
だとしたらそのパターンは多様な方がいい。偏った特定の練習ではそれ以外の事態が来た時に焦り、判断を誤る。
たくさんのパターンを経験し、自分で判断し、どう働きかけていけばいいのか、どう関わったらいいのか自分で決断する訓練が必要です。
それが幼児の場合は特に、厳しく辛い練習では効果がありません。
楽しく、自ら取り組む、遊びを通して獲得させないとほとんど意味がないと言ってもいいほどです。
だから、私たちは、遊びを通して人や自然との関わり方を練習させるのです。
楽しいことは重要ですが、楽しい遊びそのものが目的ではなく、楽しい遊びを通して獲得して欲しいものがあるのです。

人生は練習の連続です。
人と関わるということも生涯練習かもしれません。
多感で人生の基礎となるこの幼児期において、愛されている実感と信頼関係によって自由に遊び出せる楽しい環境が必要です。
そこにはたくさんの学びがあります。
失敗したと思えるような経験も含めて、人生においては良き学びです。
私たちは森のようちえんで、そのような経験をして欲しいと願っています。
ぜひ子どもたちに人や自然と関わる練習の機会を与えてあげてください。
練習すれば必ず上達します。
上達するように適切に働きかけていきます。発達に応じた個別化の対応が私たちの専門性です。
今日も子どもたちを山に連れ出して、関わる練習をたっぷりしてきたいと思います。
「行ってきます」

平成29年2月26日、父母講座午前の部より
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭

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